ビジネスモデルキャンバス(4)コスト見積もりと収益予測でお金の流れを設計
ここまで検討してきた、「顧客との関係」「チャネル」「自社取り組み」「リソース」「パートナー」に必要となるコストを見積もります。このとき、そのコストが固定費なのか変動費なのかを整理しておきます。調達方法によって双方が可能なものもありますが、一旦仮定して後の調整材料とします。水道光熱費や運送費、梱包材なども含め、1つ1つの作業を具体的にイメージし、抜け落ちているコストが無いか再確認しましょう。雑費等でバッファを設けておくことも一案です。 次に、価格の仮定と、顧客数・販売数を上/中/下と3パターンくらいを仮定すると、売上予測が算出できます。そして変動費を計算し、固定費と合わせて収益予測が出せます。特...
ビジネスモデルキャンバス(3)価値提供の方法を具体化
提供する価値を実現するために、自社で取り組む内容と、他社(パートナー)に委託したり購入するものに分類します。 自社で取り組むために必要となる、設備・資金や人・時間を見積もり、それをどのようにすれば調達できるかの検討を行います。現実的に準備することが難しい場合や、想定以上に費用が掛かりそうな場合は、他社に依存しなくてはなりません。材料購入から、物流や倉庫、加工、提供するために必要なものも含めて、自社と他社で連携してバリューチェーンがつながっているかを確認し、抜けている工程がないかチェックしてリストアップします。
ビジネスモデルキャンバス(2)誰に何の価値を提供できるか
特に新規事業を検討する際は、想定するお客様のお困りごとや課題を解決したり、お客様が想定してなかった新しい価値を提案したりすることで、「お金を払ってでもそれを得たい」との動機が発生することが重要です。提供者側がどれだけ良いと考えても、「確かに良いがお金を払うまでには至らない」と感じるのならば、ビジネスは成立しません。 新規事業はもちろん既存事業でも、お客様に十分に魅力を感じていただけるものかどうかを確認し、ブラッシュアップしていくことが大切となります。また、魅力を感じてもらえるのは、どういうグループや属性の人たちかを分析することも大切です。 「顧客セグメント」と「提供価値」の仮説ができた後は、そ...
ビジネスモデルキャンバス(1)ビジネス構造を俯瞰して検討する
ビジネスモデルキャンバスとは、アレックス・オスターワルダー、イヴ・ピニュールが、2010年発行の著作『Business Model Generation』(日本語訳『ビジネスモデル・ジェネレーション』、2012年発行)にて提唱しました。 新規事業の立案や既存事業の分析を行う際、チーム内でディスカッションして共通認識を醸成するツールです。ビジネスの構造を俯瞰した上で検討すべきポイントが洗い出せる非常に良いツールだと思いますが、理解するまでに少し時間が掛かるかもしれません。 基本的な構造は、「顧客セグメント」「提供価値」「顧客との関係」「チャネル」「自社取り組み」「リソース」「パートナー」「コスト...
中小企業診断士2次筆記試験-令和7年度の傾向は?
令和7年度の中小企業診断士の2次筆記試験は、10月26日(日)に実施が予定されています。例年同様の4科目です:事例Ⅰ(組織・人事戦略)、事例Ⅱ(マーケティング・流通)、事例Ⅲ(生産・技術)、事例Ⅳ(財務・会計)。 与件文を読み解き、状況を把握する力、現状を深堀して分析し課題を発見する力、改善策を助言・提案する力、それらを論理的に説明する力、などが重要視されます。今年度がどのような傾向になるのか全く分かりませんが、2025年度版の中小企業診断士白書から、独断で影響しそうなキーワードを列挙してみます。 【参考】・中小企業診断士試験https://www.jf-cmca.jp/contents/00...
中小企業診断士とMBAとの違い
ビジネスや経営について体系的に学んでいるところは同じですが、中小企業診断士は経済産業大臣が登録する国家資格であるのに対し、MBAは資格ではなく「学位」です。ビジネスや経営には、これまで様々な企業が営んできた結果はありますが、絶対的な「正解」というものは存在しません。その中で中小企業診断士は、中小企業と行政・金融機関等を繋ぐパイプ役や中小企業施策の適切な活用支援等を求められており、特に補助金や各種支援策の公的業務では、採択可否など結果が出る業務があります。結果を出すためには、審査基準や加点ポイントなど、経営学とは異なる部分の知識・ノウハウも必要となってきます。とはいえ、経営状態を良くするために分...