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2025.10.13
宇宙

宇宙はイノベーションが起こる場所

火星探査機

ブリジストンによる月面探査車のタイヤ開発

米国NASA「アルテミス計画」では、月面探査車の開発を日本が担当しています。JAXAおよびトヨタ自動車株式会社、そしてタイヤ開発担当として株式会社ブリジストンが参画しています。
月面では120℃~-170℃と寒暖差が激しく放射線にもさらされるため、ゴムや樹脂といった材料は使えません。また真空であるため、空気入りのチューブも使えません。
そこでブリジストンは、金属のばね構造を活用し、表面はスチールウールで砂地でも滑らないタイヤを生み出しました。現在鳥取砂丘等、砂地での実証を重ねています。
中に空気チューブが入ったゴム製のタイヤが当然のように使われてきましたが、月面の環境に適合させるために、全く新しい構造のタイヤが誕生しました。
これこそが非連続な技術開発が実現した「イノベーション」であり、この技術は地上での様々なシーンで役立つ可能性を秘めています。
地上とは全く異なる環境である宇宙用の技術開発を行うことは、イノベーションが起こる可能性が高まります。宇宙進出は、イノベーションへの挑戦でもあるのです。
【参考】
・月面探査車用タイヤ(ブリジストン)
https://www.bridgestone.co.jp/saiyou/recruit/innovation/project01.html
・ブリジストンの月面探査車用タイヤ(ブリジストン)
https://www.bridgestone.co.jp/technology_innovation/moon_tires/

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