2026.03.09
スキル
2040年、月面で40人が暮らす
―JAXAが示した明確なロードマップ
●月面での40人共同生活
2025年11月にJAXAが公開した「日本の国際宇宙探査シナリオ案2025」によると、2040年代に月面で40人が常時滞在する具体的なプログラムが示されています。
具体的には以下の生活インフラが整備されます。
| 居住区 | 40人分の個人スペース+共有スペース |
| 与圧ローバー | 5台が年間2000km走行で物資・人員輸送 |
| 月離着陸機 | 4人のクルーが毎月往来・ローテーション |
| 資源利用 | 50tの燃料を毎月製造 |
驚くべきは「40人共同生活」が前提である点。ISS(国際宇宙ステーション)の6人ローテーションとは異なり、長期定住型社会です。
●1/6重力特有の技術課題
JAXAシナリオに記載している月面独自の課題は次の通りです。
- 電力アーキテクチャ:太陽電池タワー+電力伝送(居住区と燃料区3km離隔)
- 塵対策:レゴリス微粒子(月の砂)が室内侵入→全設備に静電・フィルターが必須
- 資源利用:水・酸素・燃料の現地製造(居住40人分の生命維持)
- 通信測位:LunaNetで月面高精度位置情報(ローバー2000km走行対応)
- 熱制御:月の昼夜温差300℃対応の廃熱管理
●月面生活を構築・維持するためには
40人分の生活物資や家電・機器、5台分のローバーの燃料・保守部品、着陸機対応など、ISSとは異なり「生活インフラの量産・供給」が必要となります。
その開発には、ISSでの無重力対応技術の応用もありますが、地上の技術を1/6重力に対応させる技術も重要となります。地上技術の応用は、中小企業が参画する大きなチャンスとなります。
JAXAシナリオでは、2020年代:環境調査、2030年代:1ヶ月滞在、2040年代:40人常駐という計画が記載されています。
2030年代に間に合わせるためには、今すぐにでも技術開発に着手する必要があります。
あなたの技術は、月面生活のどのシーンで活躍できそうですか?
今すぐに参画しますか?あきらめますか?
【参考】
・日本の国際宇宙探査シナリオ案2025(JAXA)
https://www.exploration.jaxa.jp/assets/img/news/pdf/scenario/2025/Scenario2025.pdf