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2026.03.02
スキル

生成AIで正解を探してはいけない

ー"通りすがり"くらいの距離感でー

●生成AIで正解を探す癖は、思考力を弱くする

ひと昔前は「ググる」ことで様々な情報を検索していましたが、ここ1年くらいで「とりあえず生成AIに聞いてみる」という場面が増えたように感じます。
しかし、生成AIで正解を探す癖をつけると、ビジネスパーソンとしての思考力が弱くなってしまうかもしれません。

生成AIは必ずしも正しくない情報を出力する「ハルシネーション」と呼ばれる状態が起こるから、と言ってしまうと、それだけではありません。

●ビジネスは正解のない世界

[理由①] 現実のビジネスは、正解のない世界で意思決定しなければならないからです。
売上や利益が増加することだけが正解ではありません。
ヒト・モノ・カネ・情報、その他にもさまざまな要素が絡み、多くのステークホルダーがいる中で、意思決定することになります。明確に把握できる情報もあれば、不明確なまま意思決定しなければならないことも多くあります。

[理由②]生成AIは情報整理はできるものの、何を重要視すべきか、どの方向へ進みたいか、というのは人間の意思で決めるべきだからです。
ビジネスシーンでは、1つの項目を優先させると、他の項目には悪影響が出る、という状況は常に起こります。絶対的な正解はない中で、様々な項目に出る影響を鑑みながら、フォロー策も含めて考える必要があります。

例えば、重要な取引先が撤退してしまった場合、新たな販路を探すのか、新規事業を検討するのか、リソースが限られる中で選択を迫られることもあるかもしれません。営業/技術/財務など、立場ごとに意見が異なり、「正解」というものはありません。

●"通りすがり"くらいの距離感で

生成AIに聞いたら何らかの答えが出てくるかもしれませんが、それに従うのが良くないことは、冷静だと当然に判断できます。しかし日常から、「とりあえず生成AIに聞いてみる」ということが癖になっていると、その答えをベースとして進んでしまっても、疑問に持たなくなってしまうかもしれません。

「通りすがりの人に聞いてみた」くらいのつもりで、参考にする程度の距離感がちょうどよいと思います。各々の状況に応じた行動は、自分自身でしっかり考えて、どのような結果や影響が出そうなのか、対策はどうするのか、どうなっても責任が持てる行動ができるよう、意思決定をしていきたいと思います。

単純に生成AIに正解を求めるのではなく、前提条件を書く、案を複数出してもらう、自分の立場や意思や考え方も書く、などして出力してもらい、それらも案の一つくらいで議論する、などの工夫ができればよいと思います。

【参考】

・入山章栄氏「経営に正解はない。優れた経営者は考え続けている」(日経ビジネスOnline)
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00401/121300004/

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