2025.12.24
無借金経営は良い経営なのか?
「借金」というと、日本では悪いイメージに捉えられてしまい、「無借金経営」と聞くととても良い経営と思い込んでしまう人が結構おられるように思います。
本当にそうなのでしょうか?
基本的に株式会社であれば、株主(創設者を含む)から出資金を募り、株価の上昇(=企業価値向上)や配当としてリターンします。株主はリスクを背負って出資したために、一般的には融資(借金)の利息より高いリターンを求めます。
一方、融資(借金)で資金調達をすれば、株主へのリターンより少ない利息を払うため、会社に残る利益は増えることとなります。
もちろん融資(借金)の割合が増えすぎると、一度に返済を求められた場合に対応できず、破綻してしまうため、出資金(自己資本)と融資(借金)のバランスが重要になります。
無借金経営ということは、株主へ多くリターンしなければならないため、経営の効率は悪いということになります。もしこの会社が半分を融資(借金)に切り替えれば、その分利益が増えることになります。
つまり、無借金経営は効率の悪い経営であるということになります。
少し言葉は違いますが「実質無借金経営」というのは、融資(借金)を活用するものの、手元の現金などでいつでも返済できる状態です。融資(借金)を使って経営を効率化した上で、一括返済を求められても破綻しない状態なので、理想的な経営状態の一つとされています。