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2026.08.10
スキル, ビジネス

経営者がAIに経営戦略を問い続けるとどうなるのか? -AI時代に経営者が向き合うべき「質の高い問い」とは-

他社の成功事例を学び、データ分析に基づいて論理的に「正しい」経営戦略を立てたはずなのに、なぜか価格競争に巻き込まれ、利益が削られていく……。そんな閉塞感を感じていませんか?
それは決して御社の努力不足ではなく、ビジネス環境そのものが大きく変わったからです。AIに「正しい経営戦略」を問い続けた結果、行き着く先は競合との「完全な同質化」なのです。

「論理的な解決策」がコモディティ化する時代

現代はAIやテクノロジーの進化により、解決策(ソリューション)が瞬時に、しかも安価に手に入る時代になりました。しかし、膨大な「過去のデータ」を学習元とするAIが導き出す「答え」は、一般的な理論に基づいた同質化したものになりがちであり、必ずしも自社にとって正しいとは限りません。
市場調査や過去のデータを使い、皆がAIと同じように論理的な分析を行えば、当然ながら全員が同じ「答え」に行き着いてしまいます。論理を極めれば極めるほど差別化は困難になり、他社との同質化を招き、結果として「価格競争」という泥沼に陥ってしまうのです。
もはや、「論理的に導かれた解決策」は誰でも手に入るコモディティ(日用品)になったと言えます。

「ありたい姿」は自らの内側からしか生まれない

では、この同質化から抜け出すためには何が必要なのでしょうか。
それは、独自の「問い」を立てる力です。
「今のこの状況は、どこかおかしいのではないか?」
「私たちの業界は、本当はこうあるべきではないか?」
こうした経営者自身の内発的な倫理観や美意識、あるいは哲学的な視点からでしか、企業としての真の「ありたい姿」は描けません。

日常から抜け出し、自社に眠る真のポテンシャルを見つけ出す

しかし、長年同じ業界や組織の中にどっぷりと浸かっていると、どうしても「今の現状が当たり前」になってしまいます。その結果、独自の「問い」を考えたり、「ありたい姿」を描いたりすることから遠ざかってしまいがちです。
AIが数秒で「答え」を出す時代において、経営者の真の仕事とは、会社の未来を決定づける『質の高い問い』を探求することに他なりません。

あなたの会社は今、どんな「問い」に向き合っていますか?
もし、その問いが「売上をどう上げるか?」といった目先の課題に留まっているのだとしたら、一度日常から抜け出して意識改革をする機会が必要かもしれません。自社に眠る真のポテンシャルを見つけ出すためにも、一旦立ち止まり、外部の視点を取り入れて「自分の内なる声を探る壁打ち」を行ってみることをおすすめします。

【参考】
・「人文知は武器になる」山口周、深井龍之介
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